耳元で歌ってくれる君。
僕の知らない歌ばかりで。
でもとても心地がいい。
そのまま、歌っていて欲しくて、
歌を止める君に、もう少しだけ、と言う。
歌が好きだから、と言う君。
瞳を閉じて、この時間がとても幸せなことに気がつく。
いつもはきつい抱擁で君に触れたいのに、
歌っている時だけは、
君の口元から零れる、
優しい音色に耳を傾けていたくなる。
「大好きみたいだ」
独り言のように、ぽつり言うと、
君は何か言った? と歌を止める。
「なんでもない」
微笑みながら君を見つめると、
また君は歌いだす。
今なら願いが通じるんじゃないか。
木漏れ日の中でうたたねをするようなぬくもりで、
そっと神様に願う。
「二人が、愛し合えますように」
きっと、もっと幸せになれるだろうから。
君の歌を聞いていられるから。
だから、伸ばそうとした手を胸元に置いて、
君への想いを、小さく口に出す。
僕の知らない歌ばかりで。
でもとても心地がいい。
そのまま、歌っていて欲しくて、
歌を止める君に、もう少しだけ、と言う。
歌が好きだから、と言う君。
瞳を閉じて、この時間がとても幸せなことに気がつく。
いつもはきつい抱擁で君に触れたいのに、
歌っている時だけは、
君の口元から零れる、
優しい音色に耳を傾けていたくなる。
「大好きみたいだ」
独り言のように、ぽつり言うと、
君は何か言った? と歌を止める。
「なんでもない」
微笑みながら君を見つめると、
また君は歌いだす。
今なら願いが通じるんじゃないか。
木漏れ日の中でうたたねをするようなぬくもりで、
そっと神様に願う。
「二人が、愛し合えますように」
きっと、もっと幸せになれるだろうから。
君の歌を聞いていられるから。
だから、伸ばそうとした手を胸元に置いて、
君への想いを、小さく口に出す。
小さな箱に詰められた
小さなセカイを信じて
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
新しい箱の中は
新しくて綺麗で
また箱の中に詰め込んで
小さなセカイを信じて
汚れてくると
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
箱の中は夢のセカイ
永遠に続くセカイのよう
お菓子がたくさん散りばめられて
甘いものが大好きなの
甘いものがないと生きていけない
新しい箱はどこ
幸せにしてくれる箱はどこ
箱の中を覗く瞳は好奇心
汚い箱はもういらない
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
部屋は捨てた箱で埋まっていく
汚い箱はいらない
甘いものが入っていない箱はいらない
捨てたセカイは思い出にもならず
信じたセカイは裏切りになる
だって
甘いものがないんだから
小さなセカイを信じて
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
新しい箱の中は
新しくて綺麗で
また箱の中に詰め込んで
小さなセカイを信じて
汚れてくると
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
箱の中は夢のセカイ
永遠に続くセカイのよう
お菓子がたくさん散りばめられて
甘いものが大好きなの
甘いものがないと生きていけない
新しい箱はどこ
幸せにしてくれる箱はどこ
箱の中を覗く瞳は好奇心
汚い箱はもういらない
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
部屋は捨てた箱で埋まっていく
汚い箱はいらない
甘いものが入っていない箱はいらない
捨てたセカイは思い出にもならず
信じたセカイは裏切りになる
だって
甘いものがないんだから
グラスの底にへばりつく
乾いた赤ワインのシミ
洗うことなく
二日酔いの頭痛を消すべく
洗わず水を入れる
赤インクのように
水に溶け
多少アルコール臭い水を飲み干す
洒落たものは何一つなく
昨夜の痴話喧嘩の悩みに
胃がひねられる
脳味噌を取り出して
酒に溶かして
甲羅酒にしても
旨いだなんて言って
誰も飲みやしない脳味噌を使い
また悩みにふける
銭はあるかと財布の金を数え
すぐに数え終える中身に
苛立ちを感じ
銀行の金庫の金はいくらかと
つまらぬ妄想を始め
冷蔵庫の中の残り少ない味噌で
きゅうりをかじる
昨日抱いた感触は
誰のものか
かすかに残った膨らみの感触に
一人思い返しては
股間をまさぐる
安酒は底をつき
一杯の酒に飢える
女を欲しては
財布を何度もほじくり返し
中身のなさに悪態をつく
金にも女にも見放され
小さな部屋でうずくまる
部屋が狭まり押し寄せてくる
自分に心地良い狭さで収まると思いきや
窮屈な程度に収まっている
居心地の悪さに
諦めを向けるのか
挑戦としてあがき続けるのか
阿呆の一生は
妬みの言葉で埋め尽くされる
乾いた赤ワインのシミ
洗うことなく
二日酔いの頭痛を消すべく
洗わず水を入れる
赤インクのように
水に溶け
多少アルコール臭い水を飲み干す
洒落たものは何一つなく
昨夜の痴話喧嘩の悩みに
胃がひねられる
脳味噌を取り出して
酒に溶かして
甲羅酒にしても
旨いだなんて言って
誰も飲みやしない脳味噌を使い
また悩みにふける
銭はあるかと財布の金を数え
すぐに数え終える中身に
苛立ちを感じ
銀行の金庫の金はいくらかと
つまらぬ妄想を始め
冷蔵庫の中の残り少ない味噌で
きゅうりをかじる
昨日抱いた感触は
誰のものか
かすかに残った膨らみの感触に
一人思い返しては
股間をまさぐる
安酒は底をつき
一杯の酒に飢える
女を欲しては
財布を何度もほじくり返し
中身のなさに悪態をつく
金にも女にも見放され
小さな部屋でうずくまる
部屋が狭まり押し寄せてくる
自分に心地良い狭さで収まると思いきや
窮屈な程度に収まっている
居心地の悪さに
諦めを向けるのか
挑戦としてあがき続けるのか
阿呆の一生は
妬みの言葉で埋め尽くされる
いつの間にか
当たり前になり
いつの間にか
少しのシグナルに
気がつかなくなる
いつの間にか
これでいいと思い
いつの間にか
最初の熱が失われている
どちらともに
徐々に薄い失望が重なって
どちらともに
どうしようもないと思い始める
興味は失われ
行動が無意味に思われ
会話は愚痴ばかりになり
話し合いは文句になる
して欲しいことばかりを言い
出来ることは後回しになる
苛立ちは積もり
互いの顔すら嫌になる
誰かと比べだし
あいつはいいが
君はダメだと批判する
互いに卑屈さと怒りをぶつけ合い
ついにはサヨナラをする
私たちの付き合いは
いかにして間違ったのか
私たちの関係は
いかにして崩れていったのか
私たちは好意を持ち寄っていた
私たちはうまくできると思っていた
だけれど今の状態にも慣れた
外は輝いているのか
もしかしたらここよりましかも
夢ばかりが膨らんで
現実は手付かずのまま
当たり前になり
いつの間にか
少しのシグナルに
気がつかなくなる
いつの間にか
これでいいと思い
いつの間にか
最初の熱が失われている
どちらともに
徐々に薄い失望が重なって
どちらともに
どうしようもないと思い始める
興味は失われ
行動が無意味に思われ
会話は愚痴ばかりになり
話し合いは文句になる
して欲しいことばかりを言い
出来ることは後回しになる
苛立ちは積もり
互いの顔すら嫌になる
誰かと比べだし
あいつはいいが
君はダメだと批判する
互いに卑屈さと怒りをぶつけ合い
ついにはサヨナラをする
私たちの付き合いは
いかにして間違ったのか
私たちの関係は
いかにして崩れていったのか
私たちは好意を持ち寄っていた
私たちはうまくできると思っていた
だけれど今の状態にも慣れた
外は輝いているのか
もしかしたらここよりましかも
夢ばかりが膨らんで
現実は手付かずのまま
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光野 朝風
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