長く冷たい
薄く引き伸ばされた
金箔よりも破れやすい
美しくもなく
しっとりもしていない
汚れきった膜に
油にまみれた
指が押し付けられる
跡がついて
べっとりと垂れ
こびりついた悪臭は
鼻についたまま
あなたに触れても
いいのかと
何度も問い直し
破れかけた膜に
涙を流し
乾いた笑いを浮かべる
もう終わってしまえば
もう美しくないから
このまま静かに
死に絶えていくならば
もう苦しまなくてすむだろうに
心は痛く
とても痛く
薄く引き延ばされて
そよ風にも
傷つけられそうになる
べっとりと染み付いた
べっとりと垂れてきた
洗っても落ちない
接点がなくなりそうで
欲しいものがあっても
遠いまま
未来は望めず
小さくしぼむ
油で汚れた指は
べたべたと
触れて汚れる
薄い膜
薄く引き伸ばされた
金箔よりも破れやすい
美しくもなく
しっとりもしていない
汚れきった膜に
油にまみれた
指が押し付けられる
跡がついて
べっとりと垂れ
こびりついた悪臭は
鼻についたまま
あなたに触れても
いいのかと
何度も問い直し
破れかけた膜に
涙を流し
乾いた笑いを浮かべる
もう終わってしまえば
もう美しくないから
このまま静かに
死に絶えていくならば
もう苦しまなくてすむだろうに
心は痛く
とても痛く
薄く引き延ばされて
そよ風にも
傷つけられそうになる
べっとりと染み付いた
べっとりと垂れてきた
洗っても落ちない
接点がなくなりそうで
欲しいものがあっても
遠いまま
未来は望めず
小さくしぼむ
油で汚れた指は
べたべたと
触れて汚れる
薄い膜
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震えてる
ふるえてる
ふるふると
指先でつついたように
ゼリーが
泥のついた手で
掴まれてしまうように
怖いと感じ
傷つけられている
気持ちだけ膨れ上がる
耐えられなくなって
崩れ去り
落ちていく
おちこんでいく
どうして私だけが
どうして苦しい
自分だけが
世界の中で
不幸になったかのように
自分だけが
世界の中で
一番の悲劇を
怖くなって
体がすくむ
認めて欲しい
受け入れて欲しい
どうして
認められない
どうして
受け入れられない
否定ばかり
私ばかり
嫌悪ばかり
向けられて
心がすくむ
立ち止まる
一歩も
進めない
誰か助けてと
誰か誰かと
心の声と
暴れまわる
不安の
つんざこうとする先に
従って
流れて
私はここにいたい
私は受け入れられたい
誰かの声を聞きたい
抱きしめて欲しい
安心して
私は
生きていていいのだと
実感したい
誰もが思い浮かべる
夢のような形を
どこかに探して
地を見る
空を見る
山を見る
水を見る
生きていて
そこにいて
いいんだよと
教えられたいから
震えてる
ふるえている
落ち込んで
おちていっている
今をあがく
たった一言の
認め合いが欲しくて
ふるえてる
ふるふると
指先でつついたように
ゼリーが
泥のついた手で
掴まれてしまうように
怖いと感じ
傷つけられている
気持ちだけ膨れ上がる
耐えられなくなって
崩れ去り
落ちていく
おちこんでいく
どうして私だけが
どうして苦しい
自分だけが
世界の中で
不幸になったかのように
自分だけが
世界の中で
一番の悲劇を
怖くなって
体がすくむ
認めて欲しい
受け入れて欲しい
どうして
認められない
どうして
受け入れられない
否定ばかり
私ばかり
嫌悪ばかり
向けられて
心がすくむ
立ち止まる
一歩も
進めない
誰か助けてと
誰か誰かと
心の声と
暴れまわる
不安の
つんざこうとする先に
従って
流れて
私はここにいたい
私は受け入れられたい
誰かの声を聞きたい
抱きしめて欲しい
安心して
私は
生きていていいのだと
実感したい
誰もが思い浮かべる
夢のような形を
どこかに探して
地を見る
空を見る
山を見る
水を見る
生きていて
そこにいて
いいんだよと
教えられたいから
震えてる
ふるえている
落ち込んで
おちていっている
今をあがく
たった一言の
認め合いが欲しくて
もしかしたら
もしかしたら
もしかしたらの
もしかしたらで
遠いところ
初めにあった気持ちは
もしかしたらの
もしかしたらで
もしかしたらと
怖がってしまって
今はどこかわからない
もしかしたらの
もしかしたらでも
不安で怖くて
もしかしたらなんて
ないかもしれないのに
もしかしたらが
とまらなくなって
もしかしたら
もしかしたら
裏切りなんて
ないかもしれないのに
もしかしたら
でも
もしかしたら
わからなくなって
誰かにすがりつく
でも
もしかしたら
もしかしたら
とまらなくなって
疑ってしまって
謝ることもできずに
素直になりきれずに
もしかしたらの
もしかしたらを
もしかしてと考えて
もしかしたらと
立ち止まる
どこまで来てしまったの
もしかしたらで
居たくもない場所に
来てしまって
もしかしたら
もしかしたら
もしかしたら
もしかしたらの
もしかしたらで
遠いところ
初めにあった気持ちは
もしかしたらの
もしかしたらで
もしかしたらと
怖がってしまって
今はどこかわからない
もしかしたらの
もしかしたらでも
不安で怖くて
もしかしたらなんて
ないかもしれないのに
もしかしたらが
とまらなくなって
もしかしたら
もしかしたら
裏切りなんて
ないかもしれないのに
もしかしたら
でも
もしかしたら
わからなくなって
誰かにすがりつく
でも
もしかしたら
もしかしたら
とまらなくなって
疑ってしまって
謝ることもできずに
素直になりきれずに
もしかしたらの
もしかしたらを
もしかしてと考えて
もしかしたらと
立ち止まる
どこまで来てしまったの
もしかしたらで
居たくもない場所に
来てしまって
もしかしたら
もしかしたら
プロフィール
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光野 朝風
性別:
非公開
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