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ぽえむーん(コトノハ)
名も無き言葉たち 散文 詩
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2024/11/23(Sat)
夜のラズベリーは共謀する
奥歯の苦々しい肉片が
乾燥している
ガラガラに萎んだ喉で
自由を叫ぶ
汚れた水
湧き出る山奥
毒を植えては
育て上げる
エゴだテロだと
朝から入れ立ての
コーヒーの湯気の向こうに
何かが見える
無銭飲食者どもは
生きる権利を主張する
飛び散った
ラズベリーの香りが漂う
形すらも残っていないのに
死ぬほどよい香りがしている
[0回]
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夜のラズベリーは共謀する
2011/05/13(Fri)
詩
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壊れた人面犬
力一杯指に力を入れ
粘土の顔を潰した
卵を投げつけたら
バリンと音を立てて壊れやがった
ヘドロのように垂れる
液は刃物のようにめり込んでいく
表面張力のように
張り詰めていた破壊
バリンと音を立てる
崩れていく世界を見て
「ああ、俺の方が終わった」と気がつく
何も見ちゃいなかったのさ
俺が壊れていたんだ
吠え立てて
震える盲目の世界
百万の嘔吐
強欲が染み付いて
縊死しかかってるのにも
気がつかなかった
首輪の鎖が切れないのは
誰のことだ
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/50/
壊れた人面犬
2011/05/13(Fri)
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目覚めぬ瞳
なくしたものほど
追いかけたくなる
傷つけたくなって
子供みたく駄々こねる
ベッドの上に広がる
軽い愛情 無感情
飛び交う言葉は嘘 嘘
遊んでいただなんて
本気がわからない
恋したものほど
想い出には遠くなる
捨て去りたくなって
大人の成りそこないになる
聞こえないふりを決め込んで
耳を塞いで 自由のフリ
デタラメ作って誇ってる
上に立ちはだかり押し付けて
下に跪いたら従わない
ベッドの上に広がる
軽い存在 無気力
飛び交う想いは屑 屑
世界を変えたいだなんて
何一つ見えない
目隠しをされた世界
目隠しをして踊るピエロ
健気な哀れみを
空に向けては実に受ける
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/49/
目覚めぬ瞳
2011/05/06(Fri)
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雨上がりの思い出
思い出にしなければ
前に進めない
思い出を糧にしなければ
戻りたくて弱くなる
あなただけはそばにいてよと
すがりたくなる気持ち
心はどこまでも弱くなり
気持ちはどこまでもぬくもりを求める
いつからそんなに
震えるようになったのか
いつまでもそんなに
迷子の子供のように探すのか
与えてくれるのを待つよりも
与える強さを持てと
咲きゆく花々は教えてくれている
振り返って流す涙は
勝手でしかないのかと
切なく目をつむり
空の光のあたたかさを感じる
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/48/
雨上がりの思い出
2011/05/04(Wed)
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繋がらない
別れは辛く
苦しいもの
寂しさや
切なさや
何か大事なことを
伝えられただろうかと
立ち止まり
振り返りながら
考える
無理だったのかと
伝わらないもの同士
届かなかったのかと
あれこれ悩んで
苦笑い
幸せに
そして
ごめんなさい
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/47/
繋がらない
2011/05/03(Tue)
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ちっぽけぽっけ
計算したように動きたくても
うまいこといかないさ
計画がうまくいくくらいなら
誰も悩んだりしない
臆病なだけになる
誰しも後退しながら
気づき進もうとする
おい
お前
おい
お前
若さだけが武器じゃない
無知だけが新鮮さじゃない
崩れかけた山肌
ひび割れた宝石
お前
そろそろ出てこいよ
傷ついてでも進んでけ
ちっぽけすぎる
自分が
嫌ってほど
わかるから
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/46/
ちっぽけぽっけ
2011/04/27(Wed)
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文明と文化
文明は効率化へ傾き
効率化をはかるゆえに
統一的な方向性を
生むものかも知れないが
文化はひとつひとつが
違うということを
極限まで伸ばしきることだと
思い始めている
この国は
数字を重視して
文化がなんたるかを
静かに見失ったのだ
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/45/
文明と文化
2011/04/24(Sun)
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立ち向かうこと
大好きになったり
大嫌いになったり
近づいたり
離れたり
あなたが愛した分だけ
微笑み返してくれるのがチャンスで
あなたが傷ついても
立ち向かった分抱きしめてくれるのが
人の絆
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/44/
立ち向かうこと
2011/04/08(Fri)
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憤慨とココア
我は泣く
激しい嗚咽を持って
我は無く
激しい怒りで失うほどに
拳を打ちつける
非力な音を響かせて
悲しいほどのひと匙を
口の中に落とす苦味
耐え切れぬ声は
鳴り響いて止まぬ木霊のように
裂けて現れた底の深い亀裂を覗けば
マグマがたぎっている
君の力は
我の力は
口の中に落としたひと匙の苦味
激しい情のマグマがたぎる
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/43/
憤慨とココア
2011/03/22(Tue)
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紅茶会事件
ざらりざらりと舐めとって
じりじりと削られる砂糖
じゃりじゃりと砂のように噛んで
ごりごりと骨をすり減らすよう
見えただろう
高波に飲まれていく心を
作り上げてきたものが
渦を巻いて飲み込まれていく
沈んだ紅茶の色は
熱湯の底に溜まっていき
濃さを増して濁していく
音を立てて沸騰する湯の中で
浮かぶ強欲湯だった良心
逃げ場を失う「善人」どもが
正義を押しのけ踏み潰す
グリグリと肉を取っては食いちぎる
ザワザワと這いずり回って堕落する
ドロドロと溶けて流れるケーキのように
シラシラ手もつけられぬほど
上品ぶった貴人どもが
濃い茶は飲めぬとすべて捨てた
隣人の憤慨すらも気にならぬほどの我欲で
思いなどなかったかのように
[0回]
http://poemoon.blog.shinobi.jp/Entry/42/
紅茶会事件
2011/03/22(Tue)
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