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名も無き言葉たち 散文 詩
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奥歯の苦々しい肉片が
乾燥している

ガラガラに萎んだ喉で
自由を叫ぶ

汚れた水
湧き出る山奥

毒を植えては
育て上げる

エゴだテロだと
朝から入れ立ての
コーヒーの湯気の向こうに
何かが見える

無銭飲食者どもは
生きる権利を主張する

飛び散った
ラズベリーの香りが漂う

形すらも残っていないのに
死ぬほどよい香りがしている

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力一杯指に力を入れ
粘土の顔を潰した

卵を投げつけたら
バリンと音を立てて壊れやがった

ヘドロのように垂れる
液は刃物のようにめり込んでいく

表面張力のように
張り詰めていた破壊
バリンと音を立てる

崩れていく世界を見て
「ああ、俺の方が終わった」と気がつく
何も見ちゃいなかったのさ

俺が壊れていたんだ

吠え立てて
震える盲目の世界
百万の嘔吐

強欲が染み付いて
縊死しかかってるのにも
気がつかなかった

首輪の鎖が切れないのは
誰のことだ

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なくしたものほど
追いかけたくなる
傷つけたくなって
子供みたく駄々こねる

ベッドの上に広がる
軽い愛情 無感情
飛び交う言葉は嘘 嘘
遊んでいただなんて
本気がわからない

恋したものほど
想い出には遠くなる
捨て去りたくなって
大人の成りそこないになる

聞こえないふりを決め込んで
耳を塞いで 自由のフリ
デタラメ作って誇ってる
上に立ちはだかり押し付けて
下に跪いたら従わない

ベッドの上に広がる
軽い存在 無気力
飛び交う想いは屑 屑
世界を変えたいだなんて
何一つ見えない

目隠しをされた世界
目隠しをして踊るピエロ
健気な哀れみを
空に向けては実に受ける

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思い出にしなければ
前に進めない

思い出を糧にしなければ
戻りたくて弱くなる

あなただけはそばにいてよと
すがりたくなる気持ち

心はどこまでも弱くなり
気持ちはどこまでもぬくもりを求める

いつからそんなに
震えるようになったのか

いつまでもそんなに
迷子の子供のように探すのか

与えてくれるのを待つよりも
与える強さを持てと
咲きゆく花々は教えてくれている

振り返って流す涙は
勝手でしかないのかと
切なく目をつむり
空の光のあたたかさを感じる

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別れは辛く
苦しいもの

寂しさや
切なさや
何か大事なことを
伝えられただろうかと
立ち止まり
振り返りながら
考える

無理だったのかと
伝わらないもの同士
届かなかったのかと
あれこれ悩んで
苦笑い

幸せに
そして
ごめんなさい

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計算したように動きたくても
うまいこといかないさ

計画がうまくいくくらいなら
誰も悩んだりしない

臆病なだけになる
誰しも後退しながら
気づき進もうとする

おい
お前
おい
お前

若さだけが武器じゃない
無知だけが新鮮さじゃない

崩れかけた山肌
ひび割れた宝石

お前
そろそろ出てこいよ
傷ついてでも進んでけ

ちっぽけすぎる
自分が
嫌ってほど
わかるから

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文明は効率化へ傾き
効率化をはかるゆえに
統一的な方向性を
生むものかも知れないが

文化はひとつひとつが
違うということを
極限まで伸ばしきることだと
思い始めている

この国は
数字を重視して
文化がなんたるかを
静かに見失ったのだ

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大好きになったり
大嫌いになったり
近づいたり
離れたり

あなたが愛した分だけ
微笑み返してくれるのがチャンスで
あなたが傷ついても
立ち向かった分抱きしめてくれるのが
人の絆

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我は泣く
激しい嗚咽を持って

我は無く
激しい怒りで失うほどに

拳を打ちつける
非力な音を響かせて

悲しいほどのひと匙を
口の中に落とす苦味

耐え切れぬ声は
鳴り響いて止まぬ木霊のように

裂けて現れた底の深い亀裂を覗けば
マグマがたぎっている

君の力は
我の力は
口の中に落としたひと匙の苦味
激しい情のマグマがたぎる

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ざらりざらりと舐めとって
じりじりと削られる砂糖
じゃりじゃりと砂のように噛んで
ごりごりと骨をすり減らすよう

見えただろう
高波に飲まれていく心を
作り上げてきたものが
渦を巻いて飲み込まれていく

沈んだ紅茶の色は
熱湯の底に溜まっていき
濃さを増して濁していく

音を立てて沸騰する湯の中で
浮かぶ強欲湯だった良心
逃げ場を失う「善人」どもが
正義を押しのけ踏み潰す

グリグリと肉を取っては食いちぎる
ザワザワと這いずり回って堕落する
ドロドロと溶けて流れるケーキのように
シラシラ手もつけられぬほど

上品ぶった貴人どもが
濃い茶は飲めぬとすべて捨てた
隣人の憤慨すらも気にならぬほどの我欲で
思いなどなかったかのように

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