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名も無き言葉たち 散文 詩
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大きな夢は飛び立ち
小さな石は転がり
水は雨に汚され
凜と海は泣く

続くまどろみ
虚無と隣り合わせの



薄らいだ雲の隙間
壊れそうな視界は
心の奥底
澱み浮かんで
消えては音を立て

苦しいのは誰
アイツ見つけた
殺してしまえ
追い立てる
燻り出す

何処かへ
見えない
見えているはずのもの
どうして
何もわからず
迷いの



許せないのは
乏しいのは
欠落したのは


意味もなく
感情のぼんやりとした
形にならない
いくつもの
孤独は
あちら側
こちら側
浮かんで破裂する

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少し体が元気だと
おなかが随分空いてくる
あれほど体が重かったのに
治りかけると腹が空く

病気をしがちな体でも
美味そなものはすぐわかる
食べてみたいけど
あれダメこれダメ我慢しろ
抑圧されると腹が立つ

目の前でいいもの食べられ
自分だけ我慢して
少しだけなら食べれるのに
あれダメこれダメ我慢しろ
よだれだけが出てきて辛い

いつもは気にもならない
あれやこれや些細な事
腹が立ってしょうがなくなる
もっと自分は優しかったんじゃ?
貧していくことに慣れ果て
願望だけが膨れて
叶えられい恨みは
いつの間にか心に巣食う

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悲しい出来事を知っている
嬉しい出来事を知っている
古代の湖は凍り付いている
魚たちを
美しいままで
色とりどりのままで
闘いの途中の虎たちが
水浴びの最中の鹿たちが
魚を捕りに潜った鳥たちが
厳冬よりも深い寒さの中
ガラスを鈍く割るように
音を立てて水が凍る
枯れ木が折れて
命の最後を奏でる
薄暗い湖の底で
一匹だけ生き残った古代魚
大きな体で小さく小さく
心は孤独なままで
天上の曲折の灯
いつかの青葉
夜に閉ざされ
心は廃れて
湖の底の
醜い泥
いつしか
生の喜びを忘れ
仲間の声も忘れ
濁りきった瞳で
見つめる闇の底
呼吸を続け生き残り
湖の主となり光を諦める
凍る鋭い音が迫り来る
日々近づいて静かに時を待つ
古代魚が吸い込んだ闇を吐いたとき
どこかで枯れ木が折れる音がして
湖が一瞬だけ色づき動き出し
早々と闇を渦巻かせた
少しだけ鼻に残った
昔の香りを
感じさせ

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重く
のしかかるのとは
違い
心を
溶かし続けていた
現状

意識の集合体は濃度を増して酸となる
溶ける
溶ける
見えぬ我侭さは限度を超えて酸となる

甘く
聞こえてくる
明日
隣接
誰かとの区別
曖昧

強さの信仰心は濃度を増して
酸になる
溶ける
溶ける
酸になる
戦いの
思想は
弱さを
救済せず
酸に

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書きかけの詩が消えて
書きかけの思いが消えて
それはそれは汚らわしいもので
ドロドロに染まりきったもので
のたうち転がりまわった
心の弱きもので
這いつくばって
這いつくばって
泥に塗れようと
汚れようと
ずるずる
ずるずる
往生際の悪く
前進しようと
地を掻き毟って
手を伸ばし引き寄せ
観念すらできず目を開き
ドロドロの見た目とは違ったもので
それはそれは熱さのようなもので
書きかけの思いを書き直して
書きかけの詩を消さずに
心に刻み残しながらも
岩に記すかのように
魂を削り生きる

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いってってってって
痛 痛 痛 痛 痛
つっ つっ ツッ ツゥ クッ

ガッドッドッドッド
雷 雷 雷 雷 雷
だっ だっ ダッ ダゥ ズッ

ちょうど角を曲がった所
出会いがしらにぶつかって
雲行き怪しくて
雷雨 豪雨 暴風雨

おっとっとっとっと
倒 倒 倒 倒 倒
トッ トッ ウッ ウゥ ガッ

指先触れそになった時
素早く離そとしたのに
強烈な磁力で
接着 密着 強襲的

身をねじり避けようとした所
引き倒されて乗られる
君の名は「不幸」
冗談 冗長 腐れ縁

いってってってって
ちょいとぶつかっただけさ
痛 痛 痛 痛 通

ガッドッドッドッド
立ち上がり進んでいくだけさ
雷 雷 雷 雷 来

口数多く語り合うより
もうそろそろいいかい
視線逸らして
幸甚 慶幸 突破口

雨の止む日は必ず来るから
豪雨からは逃げるが勝ちさ
雲間の光は訪れる
払拭 復興
命ある限り

トントントトントトントン
進んでいけるものなのさ


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愛するあなたは死んでしまったと聞いた
どこへ行ってしまったのだろう
悲しみにくれるよりも前に
沢山の疑問符の海を泳いで
絡みついた網を振りほどけず
もがき探す体は意識を失わずに

愛するあなたの亡骸は声を出している
どこから聞こえてくるのだろう
抜け道を探すよりも前に
沢山の言葉の海を泳いで
しがみ付いた錘を振りほどけず
沈み狂わす意図は夜叉の怒りで

失っていくぬくもりの自分勝手さで
乾いた心の痛さと可愛さで
わからなくなって
首を少しずつ絞められて
出口がわからないほど
迷い込んで悩んで
愛していたはずの
強い気持ちさえ
忘れそうになってしまう

愛するあなたの亡骸を捜している
どこにも見当たらないのだろう
諦めが心を殺すよりも前に
沢山の想いの湖に入り
壊れた瞳を取り替えて
見える世界の明日を捉えて

愛するあなたは死んでしまったと聞いた
どこかの遥か彼方の見知らぬ場所で
思いもつかない死に至る淵
私が愛を葬る前に
逃げ出す世界の
明日へと

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朝が来る前に雨が降る。

夜を引き裂いて、
    一粒一粒叩きつけられながら。

昨日まで見た景色を失って、
 記憶の欠片は脳から飛び去って、
    少しずつ忘れ、
     少しずつ再構成されて、
      少しずつ違う自分になっていく。

      喪失すらもわからずに、
     喪失を繰り返し、
    大地につけた足跡は、
   風によって洗い流されていく。

   君を憎んだ日々はどこにいったのだろう。
    あんなに愛していたのに。
君を失い悶え狂った日々はどこにいったのだろう。
    あんなに想っていたのに。

引き裂かれるような苦しみの味が、
 いつの間にか咲いている
    たんぽぽの根にも似て。


 殺されそうだよ。


雨水に ふやけた 柱に 刺さっている 
        錆び釘に。
あいつが足の小指に突き刺さって
       二度と動けなくなりそう。

      朝に向かう前に、
     雨に打たれて冷たくなる。

   朝が来る前に雨が降った。

 夜を爪の先で引き裂いて、
剥がれた爪は指から離れず。
引きちぎってしまいたいのに、
躊躇してしまう。

朝日が昇ったら、歪に治っていくだろう。

そうして
  臆病なまま
    何も出来ないまま
      決められないまま
  進まないまま、酷く傷だらけの
歪んだ体が
   出来上がってくる。

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ロードローラーが走り
深夜の工事は右へ左へ
地面を打ち付けならし
水の巻かれたコールタールは
クジラの皮膚のように輝く

警備員が光った棒を降る
あっちへ行け
こっちは通れないぞ

誘導されるまま
家路を遠回り
道路は塗り替えられて
都会の皮膚は
月夜の下で黒光り

朝を迎える前に
皆濡れた皮膚が乾いたら
いずこかへ消え去る

焼かれ固まり
日を重ねる前に
踏みつけられ
剥がれていき
やがては今日の景色

繰り返し繰り返し
塗り替えられて
今の景色

地球の一片を形作るクジラは
皮膚を治療しながら生き延びる

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2+2=5さ
戦争は平和
浪費は美徳
食い散らかせば美味い
不幸は蜜の味

当たり前のことさ
疑うだけ苦痛なのさ

青は警戒
赤は平穏
黄色は立ち止まれ

いつからだったっけ
そう思い込んでいた時期もあったよ
奴隷のように思考を鈍らせ
心の平穏を得るために主を選び取れ
鳴り止まない声は頭に染み付いて
やがて我らの言葉になっていく

自由は束縛
足掻きは不条理
決められた道をしっかり行進しよう
2+2=5さ
昔からそうだったろ?

完璧な二重思考を描いて
自由になるための手段を選ぶ
何の争いも起こさない
何の反抗も示さない
自由への効率的な
最も最短距離の方法さ

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