忍者ブログ
名も無き言葉たち 散文 詩
[150]  [149]  [148]  [147]  [146]  [145]  [144]  [143]  [142]  [141]  [140
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

朝が来る前に雨が降る。

夜を引き裂いて、
    一粒一粒叩きつけられながら。

昨日まで見た景色を失って、
 記憶の欠片は脳から飛び去って、
    少しずつ忘れ、
     少しずつ再構成されて、
      少しずつ違う自分になっていく。

      喪失すらもわからずに、
     喪失を繰り返し、
    大地につけた足跡は、
   風によって洗い流されていく。

   君を憎んだ日々はどこにいったのだろう。
    あんなに愛していたのに。
君を失い悶え狂った日々はどこにいったのだろう。
    あんなに想っていたのに。

引き裂かれるような苦しみの味が、
 いつの間にか咲いている
    たんぽぽの根にも似て。


 殺されそうだよ。


雨水に ふやけた 柱に 刺さっている 
        錆び釘に。
あいつが足の小指に突き刺さって
       二度と動けなくなりそう。

      朝に向かう前に、
     雨に打たれて冷たくなる。

   朝が来る前に雨が降った。

 夜を爪の先で引き裂いて、
剥がれた爪は指から離れず。
引きちぎってしまいたいのに、
躊躇してしまう。

朝日が昇ったら、歪に治っていくだろう。

そうして
  臆病なまま
    何も出来ないまま
      決められないまま
  進まないまま、酷く傷だらけの
歪んだ体が
   出来上がってくる。

拍手[0回]

PR
COMMENT
name
title
text
color   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
mail
URL
pass
secret
PREV ←  HOME  → NEXT
プロフィール
HN:
光野 朝風
性別:
非公開
最新CM
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Copyright (C) 2024 ぽえむーん(コトノハ) All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]