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名も無き言葉たち 散文 詩
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新しい眠りに休んで
遠い地を飛ぶ蝶を懐かしんで
知らない記憶の 夢冒険
ガラスの靴で星空を歩く

もう少しだけ 浅い眠りを妨げて
もう少しだけ 回る惑星を旅して

星屑のドレスを纏い
欲しがりの辛さを払い
寂しがりの瞳を向けて
楽しさを恋するように
一緒に 一緒に

今夜の月は脇役で
生きとし生ける祈りの
か弱く気丈な魂たちの
きらめき集うフェスティバル

死にゆく願いの散り際に
遠い地に舞う蛍の極光
天の薄氷(うすらい)を溶かして
震える鼓動を舞い上がらせる

あと一つだけ 終わるまで囁いて
あと一つだけ 止まらぬ時を砕いて

天体の斜光は絹糸
編んでいく羽衣はなびき
期待する明日は飛び込む
手の平を光にかざすように
一緒に 一緒に

明日の光は特別で
生きとし生ける渇望の
叫び求める勇気たちの
戦い麗しき今日の眠り

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忘れるな
あの憎しみを
忘れるな
あの悲しみを

怒れ
怒るのだ
草を切れ
木を切り倒せ
岩を削り取り
水を得るのだ

硬く手強い
道なき道で
手を汚し
血みどろになり
拳が握れぬようになろうとも

握りこみすぎて
弱りきった手でも
かじかんで
凍えすぎた手でも
命さえあればいいのだ
命でもって戦えばいいのだ

憎しみを持って
優しさとせよ
悲しみを持って
尊厳とせよ

与えぬまま
人に常に期待をするは
盗人であると心得よ

憎め憎んで憎みきれ
果ての虚しさをとくと知れ
悲しめ悲み悲愴に暮れろ
人の孤独を知ることになるだろう

喚けぬほどの苦しみを背負えば
誰かの価値がようやくわかる
命を繋げるための必死さがわかる
罪であり美しきことなのだ

お前の道はお前のものだ
だからこそ
前人未到の地へ思いを馳せ
怒れ 憎め 悲しめ
道を切り開くのだ
想いの先に
真の対話がある

草木で手が切り刻まれようと
岩で拳が砕かれようと
闘い続けるのだ
生き続け 道を作り続けるのだ

忘れるな
あの憎しみを
忘れるな
あの悲しみを

怒れ
怒るのだ
草を切れ
木を切り倒せ
岩を削り取り
水を得るのだ

最後に墓標に添えられる言葉が
最も美しいものでありますように

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綺麗に踊る 小粋な冬 
愛され歌う 朝日の手前
静かな温度差で ささやきかけて
迷って掴んで 歌って その手を

高い 高い あの場所への
低い 低い 根の張る土の
聖なる 聖なる 伸びゆく空への

溶けて混じる 命の移ろいの
声の先に通じる 生きゆく涙の
ミルクを溶かしたカフェオレみたいな
ねぇ 見えたでしょ 混ざる瞬間

また見えた音符の踊る果ての光
くるくると回って誰かの心落として
前方に見えてくる 人の繋ぐ道

ねぇ 感じたでしょ 触れる瞬間
カカオが舌に広がるマフィンみたいな
心の先に滲みゆく 生きゆく血潮の
溶けて交わる 午前の移ろいの

静かで 新たな 伸びゆく光への
軽い 軽い ステップが奏でる
重い 重い 踏みしめた地への

抗い喜んで 語って その眼を
口付けの温度差で 黙って飲んで
愛され歌う 朝日の手前
小粋に踊る 綺麗な冬

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暴力的にしゃかりきで
犯罪的に打ち付けて
燃ゆる秋の大樹は血しぶき
両手で大地を掴み上げ
土を抱えて天上へ

私が忘れたあの日々の
ここへと繋がる過去の日の
笑いと悦び 悲しみ別れ

連れて行けば迷い人
ここ何処 無住所 そこかしこ
紅 黄金(こがね) はらりらり
道なき道の模様は不規則
やっぱりここ何処 迷い人

無感動な灰色世界
悲観的な傲慢で
焦げた深秋 冬近く
凍えそうな体は 忘れずに
花を枯れさせ無力感

私が捨てたあの日々の
あの場所 あの人 想い出の
無価値で大きな粗大ゴミ

連れて行けない迷い人
ここ何処 忘れて 明日もなく
本当? どうして? わからない
道なき道の標識でたらめ
やっぱり寂しい 迷い人

命は土へ やがては緑や花に
時を経て 年を経て 積もり重なり
豊かな育みになっていく

暴力的にしゃかりきで
犯罪的に打ち付けて
燃ゆる命の大樹は銀の華
両手で希望を掴み上げ
夢を抱えて天上へ

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美しくもけだるい
儚くもあいまいな
見えぬ行く先
糧への実り

声高に叫んだ苦しみは
息だけ抜けて溺れゆく

笑っていてと願ったら
笑えたらいいねと寂しげで
笑ったあの日を思ったら
笑い方を忘れて悲しくて

言葉を綴って
言葉を忘れて
言葉に詰まって
言葉を見失って

色づく葉はすぐさま枯れて
冷たい風に散っていく

叶えて欲しいと願ったら
涙にくれた日々を重ねて
叶えられぬ不満に
傷つけた心も何処かへ

秋は深まって
やがては白く凍る

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ぎっしりと敷き詰められた愚かな人並みに
ぎっしりと詰め寄せた洗脳の手先どもに
ずっしりと命を切り取られ地を吸われ
ずっしりと君の恋しさを泥靴に踏みにじられる

公園で一人家に帰れずカップ麺をすする夜に
ブランコを風が微かに揺らし昼の名残
狂えるほどの孤独と美しい月夜に
阿呆のように身を避けていく非常識

ざっくりと無知さにふりまわされる大衆に
むっくりと感情にふりまわされた個人たちに
ぶっさりと怠惰の教養さが垣間見え
がっつりと愚弄の驕り高ぶりの友とある

かの最良に自己愛の最大化が存在し
私の押し付け合いに息詰まる所業
死に際にすら立たされてもなお
薄気味悪き声高き衆愚の理屈

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からっぽのカバン一つだけ持って
全部中身は夢さだなんて ふざけた虚勢
詰め込めるもの 底からこぼして
拾い集める 名もない夜 顔ない他者

ジュラルミンケースの中の現金
レザーバッグの中のソムリエナイフ
ハンドバッグの中の口紅とチーク
ボストンバッグの中の金属バット

壊れた頭 脳みそ散らして 吠えるだけ
全部中身は社会への抵抗 思考停止
詰め込んだ情報 口から垂らして
嘔吐し続ける 名もない言葉 顔ない他者

キャリングケースの中のパンフ
ビジネスバッグの中の書類
リュックを背負って頂上目指す
ショルダーバッグの中の火炎瓶

輪郭繋がってない 肉の袋から漏れる
逃げずに逃走失踪 格好つけて浅はか
居場所ない魂 カバン集めて
沢山入れよう 詰めよう 見えるだけの道具を

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涙の道は続いているのか
涙が示す先は何なのか
わからない わからない
怖くて砕けそうになって
綺麗な心の水晶は
粉々にひび割れるようで
綴った文字の先で
全てを見ようとして

腕を恐る恐る伸ばして
指先震える明日が

誰かを傷つけてしまいそうな
涙の先の影遊び
指がトコトコ歩いて飛んで
不器用な形を結んで解いて
まだ笑えぬ花の
青臭く届かぬ夢の先

指先が踏んで影は散る
涙の流れた光はか細く
明日を示すには足りない

青臭く未熟な夢の先
まだ微笑まぬ針の
不器用な縫い目を結んで閉じて
指がユラユラなぞって語って
涙の先の影遊び
誰かに頼ってしまいそうな

指先震える明日が
体を細々と困惑させて

全てを見ようとして
綴った文字の先で
粉々にひび割れるようで
綺麗な心の水晶は
怖くて砕けそうになって
わからない わからない
涙が示す先は何なのか
涙の道は続いているのか

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この星が溶けてしまったとして
僕が君を守ることは難しいだろう
この星が生きられなくなったとして
僕が君を生かすことは難しいだろう
どれだけの想いがあったとして
どれだけの信仰があったとして
僕の存在はあまりにも非力すぎる

君は愛すべき存在で
君は世界一大事で
君のために命を捧げても
僕は君の言葉の前では無力だ

僕の命一つでは足りない
僕の血で綴る文字は霞む
僕の必死の叫びは小さく
僕の涙は誰も知らない

それでも愛を叫んでいるのか
それでも想いがあると問えるか
それでも僕の言葉は届くのか

沢山の言葉の中から僕を選んでくれたら
沢山の想いの中から僕を選んでくれたら
沢山の命の中から僕たちは見つけられたら

「明日」という名の何かを紡げる
「明日」という名の今を生きれる
「明日」という希望の血を流せる

僕は君のために戦いたい
僕は僕のために生き抜きたい
僕らは握った手のぬくもりのために
僕ららしい笑い方をしたい

ただ
抱きしめあうためだけに

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無音で羽ばたく鳥はゆっくりと
水の中をゆらぐように空へと消える
手を伸ばしたがる子供が一人
キノコが胞子を飛ばして雪が降る
綿毛が種を乗せて太陽へ
燃えるような瞳は花を咲かせる
見る夢は 掴みたい夢は
悲しいと 笑うだろうと 君はどこ
意味もなく佇み膝を抱えて
川辺で海の音を右から左へ流している
どこにも見えない世界を見つめて
一人ぼっちの月明かり
音もなく水槽に沈むように
羽ばたいた鳥が鳴き声を落とす
手を伸ばすことを忘れた大人が一人
森が花粉を散らして霞がかる
蚕が繭に包まれ赤子は眠る
母は声も出さずに命の血を流し続ける
見る夢は 忘れた夢は
けだるさの斜め上にある 誰かの瞳
あの日の想いも出会いも
誰も思い出すことはなく

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