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名も無き言葉たち 散文 詩
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無音で羽ばたく鳥はゆっくりと
水の中をゆらぐように空へと消える
手を伸ばしたがる子供が一人
キノコが胞子を飛ばして雪が降る
綿毛が種を乗せて太陽へ
燃えるような瞳は花を咲かせる
見る夢は 掴みたい夢は
悲しいと 笑うだろうと 君はどこ
意味もなく佇み膝を抱えて
川辺で海の音を右から左へ流している
どこにも見えない世界を見つめて
一人ぼっちの月明かり
音もなく水槽に沈むように
羽ばたいた鳥が鳴き声を落とす
手を伸ばすことを忘れた大人が一人
森が花粉を散らして霞がかる
蚕が繭に包まれ赤子は眠る
母は声も出さずに命の血を流し続ける
見る夢は 忘れた夢は
けだるさの斜め上にある 誰かの瞳
あの日の想いも出会いも
誰も思い出すことはなく

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