追いかける
追いかける
孤島まで
君がいる
暗闇まで
コンクリートの壁をぬい
ビルに埋もれた空を頼りに
追いかける
君がいる孤島まで
いつからここに
うずくまっていたのか
手を握られることなく
凍えていたのか
冷たい体
死人のように
氷のように
指先は
冷たい
ひとつ命を使って
ひとつ命をあたためる
いつつ言葉を出して
欠片ほど届かせる
手を繋ごう
外を歩こう
眩しいかもしれないけど
目が痛くて
皮膚が太陽の光にも
チリチリと
痛むかもしれないけれど
冷たい指先を
握り続ける
離れないように
しっかりと
力強く
逃げそうな
逃げていった
その冷たい心を
追いかける
追いかける
世界の果ての
孤島の
闇深き洞窟まで
[2回]
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