悲しみは積み重なっていくものか
薄い膜が何枚も折り重なり
消えずにいつまでもあるものか
シャワーを浴びながら
むせ返ったような咳をひとつ
嗚咽にも似た咽びをひとつ
排水溝に吸い込まれて
汚水がたまったように泡をたたえる
苦しみは積み重なっていくものか
薄い憤怒が悔やみを抱き込み
薄れずにいつまでもあるものか
世界の声は小さく広く
弾き返す脳が壁を作る
涙にも似た冷や汗がひとつ
出血にも似た日々がひとつ
今日という怠惰に落ちて
濁った心は魂を劣化させる
雨とは似ても似つかず
酸性の液体が体を溶かす
声を溶かし勇気を溶かし
誰かの輝きを奪い去る
しがみ付いた手の平に
握られたうろこ雲
滲む雫は指の間から漏れて
雨とは似ても似つかず地に落ちる
眠る種は何かもわからず
種があるかどうかもわからず
瞳は潤み見えなくなりそうで
雨とは似ても似つかず降り注ぐ
やがて薄れる切なさは
時間よりも心の強さで
雨上がりの虹のように
一瞬輝いて人に焼きつき
雨とは似ても似つかず
薄い膜が何枚も折り重なり
消えずにいつまでもあるものか
シャワーを浴びながら
むせ返ったような咳をひとつ
嗚咽にも似た咽びをひとつ
排水溝に吸い込まれて
汚水がたまったように泡をたたえる
苦しみは積み重なっていくものか
薄い憤怒が悔やみを抱き込み
薄れずにいつまでもあるものか
世界の声は小さく広く
弾き返す脳が壁を作る
涙にも似た冷や汗がひとつ
出血にも似た日々がひとつ
今日という怠惰に落ちて
濁った心は魂を劣化させる
雨とは似ても似つかず
酸性の液体が体を溶かす
声を溶かし勇気を溶かし
誰かの輝きを奪い去る
しがみ付いた手の平に
握られたうろこ雲
滲む雫は指の間から漏れて
雨とは似ても似つかず地に落ちる
眠る種は何かもわからず
種があるかどうかもわからず
瞳は潤み見えなくなりそうで
雨とは似ても似つかず降り注ぐ
やがて薄れる切なさは
時間よりも心の強さで
雨上がりの虹のように
一瞬輝いて人に焼きつき
雨とは似ても似つかず
耳元で歌ってくれる君。
僕の知らない歌ばかりで。
でもとても心地がいい。
そのまま、歌っていて欲しくて、
歌を止める君に、もう少しだけ、と言う。
歌が好きだから、と言う君。
瞳を閉じて、この時間がとても幸せなことに気がつく。
いつもはきつい抱擁で君に触れたいのに、
歌っている時だけは、
君の口元から零れる、
優しい音色に耳を傾けていたくなる。
「大好きみたいだ」
独り言のように、ぽつり言うと、
君は何か言った? と歌を止める。
「なんでもない」
微笑みながら君を見つめると、
また君は歌いだす。
今なら願いが通じるんじゃないか。
木漏れ日の中でうたたねをするようなぬくもりで、
そっと神様に願う。
「二人が、愛し合えますように」
きっと、もっと幸せになれるだろうから。
君の歌を聞いていられるから。
だから、伸ばそうとした手を胸元に置いて、
君への想いを、小さく口に出す。
僕の知らない歌ばかりで。
でもとても心地がいい。
そのまま、歌っていて欲しくて、
歌を止める君に、もう少しだけ、と言う。
歌が好きだから、と言う君。
瞳を閉じて、この時間がとても幸せなことに気がつく。
いつもはきつい抱擁で君に触れたいのに、
歌っている時だけは、
君の口元から零れる、
優しい音色に耳を傾けていたくなる。
「大好きみたいだ」
独り言のように、ぽつり言うと、
君は何か言った? と歌を止める。
「なんでもない」
微笑みながら君を見つめると、
また君は歌いだす。
今なら願いが通じるんじゃないか。
木漏れ日の中でうたたねをするようなぬくもりで、
そっと神様に願う。
「二人が、愛し合えますように」
きっと、もっと幸せになれるだろうから。
君の歌を聞いていられるから。
だから、伸ばそうとした手を胸元に置いて、
君への想いを、小さく口に出す。
小さな箱に詰められた
小さなセカイを信じて
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
新しい箱の中は
新しくて綺麗で
また箱の中に詰め込んで
小さなセカイを信じて
汚れてくると
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
箱の中は夢のセカイ
永遠に続くセカイのよう
お菓子がたくさん散りばめられて
甘いものが大好きなの
甘いものがないと生きていけない
新しい箱はどこ
幸せにしてくれる箱はどこ
箱の中を覗く瞳は好奇心
汚い箱はもういらない
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
部屋は捨てた箱で埋まっていく
汚い箱はいらない
甘いものが入っていない箱はいらない
捨てたセカイは思い出にもならず
信じたセカイは裏切りになる
だって
甘いものがないんだから
小さなセカイを信じて
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
新しい箱の中は
新しくて綺麗で
また箱の中に詰め込んで
小さなセカイを信じて
汚れてくると
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
箱の中は夢のセカイ
永遠に続くセカイのよう
お菓子がたくさん散りばめられて
甘いものが大好きなの
甘いものがないと生きていけない
新しい箱はどこ
幸せにしてくれる箱はどこ
箱の中を覗く瞳は好奇心
汚い箱はもういらない
あちらの箱は美しいかしら
思った途端
手にしていた箱を捨てる
部屋は捨てた箱で埋まっていく
汚い箱はいらない
甘いものが入っていない箱はいらない
捨てたセカイは思い出にもならず
信じたセカイは裏切りになる
だって
甘いものがないんだから
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光野 朝風
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