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名も無き言葉たち 散文 詩
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何百光年も叫んで
届かずにいるんだ
いつか諦めにも似た呟きが
近くの星に反射してきらめいた

青く明るい月の欠片が地球に落ちた
少し見えた海岸の延長線
波の先のもっと先に心を運ばせて

星の光が鐘を鳴らすような
冷たい波紋が広がり空を照らしても
足跡残りかき消す塵のきらめき消えない

何千光年も届かず
叫んでいるんだ
いつか積み重ねる想いが石になり固まって

弾ける弾ける弾ける弾ける弾ける

何万光年も手を伸ばして
つかみ取ろうとしているんだ
いつか嚙み砕いた昨日が積み重なり

分かり合えたような日々が壊れて
滾々と扉を叩き続けて先が見えなくても
明るい残り香を消す記憶は消せないまま

小さく示している光の欠片は地球の輪郭
まあるいまあるい星の声の延長線
出ない声のもっと先に魂のともしび見えて

何億光年も
そう
何兆光年も
そう
どこかで消えてしまいそうな
どこかで忘れてしまいそうな
どこかで諦めてしまいそうな
道端に咲く
勿忘草のような物語

あなたと私の物語

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カツーン カツーン カツーン
金属の音が鳥や風の音よりも
高く早く広がり響いている
決して早くはなく

ゆっくり
間を置き
ゆっくり

静かな霧雨の中
雨だれが屋根から落ちる速さに似ている
急ぐことはないが
瞳には憂いがある
何故そう見えるのか
決して勘違いではない
沈んだ しかし妙にきらめき
真夏の湖の奥底のような
暗くも美しいゆらぎ

カツーン カツーン カツーン
鋼鉄の杭を鋼鉄の金づちで打ち付ける
鋼鉄の意志と魂で
その腕や体は弱り果てても

ゆっくり
間を置き
ゆっくり

カツーン カツーン カツーン
確かに見える内なる炎のほとばしりが
夜の帳に散りばめられる
星の鐘を打つようで

ゆっくり
間を置き
ゆっくり

カツーン カツーン カツーン

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指先から零れ落ちる  
探り出して手を伸ばして

ボロボロボロボロ

砂ではなく土が乾いて落ちていく

わたしはもっとしっとりとした形であったのでは

私の指先はもっと器用に糸を紡いでいたのでは

いつの間にか絹の結い方がわからなくなった

毒が森を支配しだした時

私は黙り込んだ

君への言葉は想うことはあったはず

我らはいつの間にか私になったのだ

もはや言葉を考えて伝えられなくなった

懺悔をする前に伝えなければいけない言葉がある

後悔する前に伝えなければいけない言葉がある

その言葉

では

なく

突き付ける覚悟だったのだ

たゆたう絹の糸に見入る

紡げ紡げ

シルクの価値は今指先から流れ出ている

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恐、
瞬間的に欠けたと感じ、そこで伝えることをやめようとした。
そこに病も闇も同時に存在して死体の足先に触れたような、ぞっとするような冷たさが竜巻のような渦巻く速さで伝わってくるとは思いも知らなかった。
そもそもの欠落感は何だったのだろう。
恐ろしいのか、恐喝であったのか、強烈に似た衝撃であったのか、身のすくむような自発的な反応の中、両手は体を抱いていた。
見開き顔を上げなくては何も理知の欠片すら拾ないのに、硬直するたびに欠片が落ち、落ち、ガランと音すら立てて崩落する。

スナ、ハ、マ、
産まれたての頃に見た海が大きすぎて、音がざわめきたて、おそろしいそんざいだった。
目も明けられないほどの太陽の光が波の向こうにたどり着く水平線へと馬車がゆっくり走っていきそうで。
わかっているようで、何も。
すな、がさらさらと。
だから寝そべって、あたたかな、とても、あたたかな。
手も足も使って、わしゃわしゃと暴れるでもなく、溺れるでもなく。
かいがらを見つけた。
さがしていた人がいたから、さがした。
さがしまわってつかれたから、ねころがったよ。
白い、ちいさな、しろのような、さんかくの、かいがら。
あつめ、あつめた、あつ、あ、こぼれた、ひろってくれたひとがいた。
いつも、だきしめてくれる、ひと。
わらいかけてくれる、ひと。

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例えばそれは誰かに毎日否定されることである
例えばそれは誰かに必要ないと毎日言われることである
例えばそれは誰かに邪魔だと毎日言われることである
例えばそれは誰かにお前はそれでは他では生きていけないと言われることである

どこで生きていけばいいのか どこだったら生き延びられるのか
この恨みは誰かを殺すことで完結するのか
この閉塞は自分を殺すことで終わらせられるのか
自分を語ることで誰かに嫌われ
自分がわからぬままに誰かにも見放される

例えばそれは誰かへ毎日話しかけらぬことである
例えばそれは誰かと一緒にいられる手段を持たぬことである
例えばそれは誰かが得ているものを毎日欲していることである
例えばそれは誰かにお前はそれでは他では必要ないのだと言われることである

どこで生きていけばいいのか どこだったら生き延びられるのか
この侘しさは叫ぶことでは何も届くことなく終わり
この悔恨はどこまで遡れば見つけることができるのか
自分を語ることで誰かに嫌われ
自分がわからぬままに誰かにも見放される

繰り返しじゃないのに
繰り返しているのに
どこかでいつも同じようで
繰り返したくないのに
繰り返しを終わらせたい

走るごとに空回りで詰まらなくなっていく
笑うごとに道化師になり誰かと離れる
壊れて壊れて飲まれるってそういう楽しさ
笑っていられるほど馬鹿じゃないさ 空も

天から流れてるのに 朝も昼も夜も
隙間から見ようとする か ら く り の
く り か え す く り か え し

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あなたは旅立っていくのですね
私を置いて
いずれ小さな私の存在は思い出さず
新しい道へと行くのですね
そうでしょう
いいでしょう
それが新たな道を選ぶということなのですから
いいでしょう
そうでしょう
道筋の違う明日があるということなのですから
新しい道へと行くのですね
いずれ大きなものたちを掴もうとせんがため
私を置いて
あなたは旅立っていくのですね

遠く遠くとても遠く
思い出せないほど走り出した時
私はあなたを見送ります
振り向くなどとんでもない
振り向かずに走りゆけば
私は思い出にもならずに
苦にもならならないほど消え去り出した時
必要のないほどに消える

あなたは旅立つべきなのです
我らを忘れ
いずれ年月の日差しの強さは忘れて
月夜の調べも知るのでしょうね
そうでしょう
いいでしょう
それが新たな命を選ぶということなのですから
いいでしょう
そうでしょう
命運の違う血路があるということなのでしょうから
勇気を抱いていくのですね
いずれ困難へと立ち向かおうとせんがため
我らを置いて
あなたは旅立っていくのですね

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私は私自身の許しを請えない
私は私自身を何者か知らない
空を見上げて雲間の光に心を潤わせても
私の立っている大地の土を知り尽くせない

上っ面の私は私以外のものを見つめて
中身の詰まらぬ私はいつも外へ求める

答えの見つからぬ答えを見つけようとし
惑い惑わされ迷い行き先もわからずに
抱いていたものの大事さもわからず
抱きかかえたものを捨てられもせず
笑おうとしていた励まそうとしていた

私は私自身の罪を背負えなかった
私は私自身を近くには見てなかった
涙を流して少しの慰みに心を潤わせても
あなたの立っている場所までは辿り着けない

坂を転がり落ちて私だけが傷ついていて
削れていく救いのない命は声達と離れ

誰かにしがみついて喚いていた時間を連れ戻して
迷い迷わされ千鳥足の行き先もわからずに
飲み込もうとしていたものさえ吐き出して
泣き崩れたものが何かも理解できず
誰かの手を繋ごうとした仲間だと思おうとした

光は見えているのに遠くに見える
光は当てられているのに寂しく感じる
私は見えているのに何もつかめずにいる
私はあたたかいのに

誰かの言葉が遠くて会話ができない
それでも誰かの声にしがみつきたくて
まだ命はここにある

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誰だってさなんて
誰かを巻き込んで
許しなんて集めようとして
あなただって
わたしだって
気に食わない手を握ろうとして
暗くなってかくれんぼの仲間集めてる

唇や目元の色が気に食わない
美しく格好よく生まれればよかった
怖くてわからなくなるよ
目の前に広がる宝石みたいだった化粧品
散らばるだけ散らばって
古くなったら使えなくなって

飛びたいな遊びたいな
優しくなりたいな
笑えたらいいな
楽しく生きられればいい
一番濃いアイシャドーで
顔に傷みたいな線を描いて
鏡見て笑っちゃう

迷っている間に
誰かを巻き込んで
胸が羽のように舞い上がって
あなただって
わたしだって
とろける毒を飲み干そうとして
泥になって沈む気持ちよさに酔ってる

間違ってたんじゃないの昨日なんて
何が間違ってたなんて考えたくない
怖くてわからなくなるよ
新しく手に入れた明日を変えていくはずの化粧品
使うだけ使ってみて
早くしないと置き去りに 待ってよ 待ってよ

飛びたいな遊びたいな
優しくなりたいな
笑えたらいいな
楽しく生きられればいい
一番嫌うリップスティックで
顔に目立つように線を描いて
鏡見る前に飛ぼう飛ぼう遊ぼう

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ぽたりぽたりと落ちていく
生き血の落ちる静かな音
あとどれほどの時間
景色を眺めることができるのか

恐ろしい声が響いている
亡者たちの低い地鳴り
震えるほどに足元から伝わり
立ちすくむほどに揺れている

遠くに見える景色に
手を伸ばすも届かず
歩みは砂地に埋もれていく
諦めるな諦めるな
それでも前に進むのだ

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心が潰されて明日をもわからなくなることがある
魂が深く傷ついて生きることさえも諦める時がある
死んでしまった方が人生は楽だとしか考えられない時がある
突然涙が溢れだし感情も制御できず誰にも理解されずもう自分の人生は終わったのだと悟った気持ちになる時もある
死ぬタイミングは自然的なものが普通で物理的なものや意思が関わってくると不自然なものと見られる
恐ろしいことだ
死んではいけないという恐怖感さえある
何故死んではいけないのか
楽にさせて欲しい
生きている限り苦痛は続くのか
何年も何年も耐えてきて今まで耐えてきた以上の苦しみがこれからも続くのか
何のためにその苦痛は続くのか
誰もが答えを持たずに進んでいて幸福な人間は不幸な気持ちを踏みにじり
アドレナリンは周囲の弱り切った心をぶん殴り散らして死体の山を積み上げる
地獄のような世界は続いていくのか
幸福は宝飾品のように見せびらかす時代になったのか
幸福でさえ物質的に扱われるようになったのか
安心できる場所は何処だ
死ぬことで救われるのか
何が正しくて何が間違っているのか
迷いと戸惑いが日々濁流のように押し寄せて人生さえも流される時がある
助けてとさえ言えない恐怖の沼の中で
魂は刃の地面を歩き続けている
誰かが自分の靴を探せと言っている
誰かから借りた靴では歩けない
誰かが用意した靴でサイズの合うものを見つけなければいけないのか
助けて欲しい 助けて欲しい
泣くことができればいいのに 泣ける場所が 泣ける相手がいればいいのに
恐ろしいまま 魂まで傷ついている

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