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名も無き言葉たち 散文 詩
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眠気を引きずりながら
涎を拭うとぬめりとべとつく
口の中に指を入れると
赤黒い血がまとわりついた

怠惰を引きずりながら
体を拭うとぬめりとべとつく
精気を失い指を動かすと
錆びついた音が引っ掻いた

口づけしようとする先は
ゴミ溜めみたいなガラス板
躍っているんだ タップダンスで
割れるまで ここ以外の場所なんて知らない

果実を噛んだ初の味は
忘れられない夢みたいな恋
追い続けているんだ 細い板の上を
踏み外すまで バランス感覚なんて知らない

どこかの隙間から光が突き刺してくる
天か地か 重力に逆らえないままの命で

悲しみを噛んだ初の味は
忘れられない鉄のような縛り
追い求めているんだ 道なき道を切り払い
茨が肉を刻もうと 勇気の道筋なんて知らない

口づけが示そうとする先は
愛を認めようとするガラスの器
溜められないんだ リズムは乱され
割れるまで ここ以外の場所なんて知らない

惰性にもがこうとしながら
心に問いかけようとべとつく
心臓を洗い取り換えられる
世界は子供の頃に戻って

夜明けを待ちながら
涙を拭うとさらりと散りゆく
口の中に指を入れると
昨日の交わりが香った

光に満たされながら理解もできないまま
正しいかどうか 重力に逆らえないままの命で
花の命は地に沈み続けて 咲く日を待つのだろう

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