ガラス戸に濡れた霧の先に
玄関を抜け出して
レースをまとった肌は濡れる
歩き慣れた道の先に
迷いを誘うような憂いが満ちる
声を上げて自分に付きまとう
誰かが出した言葉も絡まって
道は濡れて滑りそうで
雑草は道端にはびこって
綺麗な道なはずで靴は泥まみれ
見つめ慣れた空の先に
憂鬱を映し出した雲が満ちる
心を込めた自分に付きまとう
誰かが出した感情も絡まって
土砂降りの中 靴は滑って
傘は空を舞って 泥にまみれた
雨粒は真っ直ぐに瞳を叩いて
雨 涙 悔しさ 情けなさ
大事な人のぬくもり想った
指を絡め合う熱の先に
壊れそうにゆらめく愛が満ちる
冷えてしまわぬように包み込み
繋ぎ結んでもう少し胸を合わせて
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