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名も無き言葉たち 散文 詩
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手を伸ばすことが
無意味に感じているはずなのに
人は手を伸ばして
無意味さを振り払おうとしている

朝焼けは手を美しく彩ることもあれば
激しい雨脚に手を濡らすこともある

星空に手を伸ばす時に感じる
小さな輝きに包まれる感触は
銀河を知らずとも消えゆく星は胸に落ちる

地を揺らすこともない広がりは
地に身をつける者たちの羨望にもならず
転ばぬ石を探し さ迷い希望を奪う

声を求めて地を眺め
現実は足跡さえも見ずに汚れる

誰もいないところで手を伸ばし
誰もいないところで自由になって
誰かに気が付くように叫んで
小さな世界が滅びそうだからなお

朝日が落ち込み星は消えていく
巡る時に憂いと新しきを感じながら

星の命を知ることを前にして
流れる炎の命運を空に知りながら

手を伸ばすことは
無意味にも感じていないはずなのに
手を伸ばした後に
無意味さの理由を探してる

朝焼けは手を焼きつき焦がすこともあれば
激しい雨脚は足を腐らせることもある

星空が広がっている時に感じる全能感に
身を焦がせて涙を星に届けようとする

明日が何かを知らぬままに今日を失いつつ
星の命の流れの中で塵のように悩みゆく

誰も知らない場所で人より大きく
誰も知らない意識で人より壊れ
誰もがわかるはずの果てで
小さな感触さえも滅ぶからなお

銀河の石は地にはなく
明日の滅びも光の数えの先

無意味とも思える声を叫ぶのだろう
無意味だと思えても命を叩くのだろう
答えなどない流れの中で求めるのだろう
失わないように見失われないように

手を伸ばすことの正しさに
掴みたい重さを探し求めつつ
手を伸ばし叩かれる不条理さに
消える星空の迷いに失いつつ

星空の広がりは
手を伸ばした広がりは
高鳴っている鼓動の先は
明日の何処かにいる宇宙の星の

WA・た・SHI

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