口先三寸で世を渡り、ぶくぶくと肥え太り、隣の国のやせ細った王よりも、どうだ立派だろう、貫禄も出てきて地位も安泰、国民も安心安全暮らしが楽ちん、平穏な毎日を暮らしていた。しかしある日突然火山が爆発。あの山は安心だと言っていたのにどうしてと王。体が重くて足腰立たぬ。口だけ逃亡、逃げ遅れましたとさ。隣の国のやせ細った王、逃げてきた国民受け入れて、せっせせっせとと働き者、臣下も心配「お休みください」、王の代わりに奮起する。逃げてきた国民ようやく理解。「働き者だから痩せている」。見てくれ悪くとも、心は錦を忘れ去り、過ごした日々ももうおしまい。
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