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名も無き言葉たち 散文 詩
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小さな静寂
微細な振動
ゆるやかな下降
見えてくる先
夜の時間

昼間
太い銀色の
鉄柵の上に
トンボが二匹

青空の下
濡れたアスファルトの上
じきに真ん中にある空気も
激しい雨

雨に打たれて
落ちていく
夜に寝転び
文字を落とす

少しだけ
少しだけ
何かが消えて
身軽になる

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ああ、終わったんだなあと、思った。それはとても、晴れた日の、青空で、とてもよく、澄んでいて、海かと思うほど、滲んでいました。

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口先三寸で世を渡り、ぶくぶくと肥え太り、隣の国のやせ細った王よりも、どうだ立派だろう、貫禄も出てきて地位も安泰、国民も安心安全暮らしが楽ちん、平穏な毎日を暮らしていた。しかしある日突然火山が爆発。あの山は安心だと言っていたのにどうしてと王。体が重くて足腰立たぬ。口だけ逃亡、逃げ遅れましたとさ。隣の国のやせ細った王、逃げてきた国民受け入れて、せっせせっせとと働き者、臣下も心配「お休みください」、王の代わりに奮起する。逃げてきた国民ようやく理解。「働き者だから痩せている」。見てくれ悪くとも、心は錦を忘れ去り、過ごした日々ももうおしまい。

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きっとそれがリアルなのかデジタルなのか、今みたいにリアルなのかテレビなのか、わからない時代がくるんだと、偉い人が言いました。言いました言いました。そうですかそうですか。きっとそれがリアルなのかデジタルなのか、今みたいにリアルなのかレポートなのか、わからないように

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ゆらーん、ゆらーん、揺れている、白熱電球割れちゃった。ゆらーん、ゆらーん、揺れている、錆びたブランコ落ちちゃった。LEDの光は眩しく照らす。影をなくした人は背中を忘れて突き進む。びゆーん、びゆーん、進んでく時代、過去を綺麗に忘れては、デジタルの中に保存される。

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刹那の祈りの連続性を保てることができれば神に近づくことができるのだろうか。世界のどの存在よりも細かなものとなって、世界に存在するすべてのものと価値を共有することができるのだろうか。人の死は人以外のものの始まりかもしれない。

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非常時における最大限度の基準を持って安全とす。今までもうまくやってこれたんだ。案ずるな。奴らは信じるさ。・・・欺瞞は満ち溢れている。軽いものがふわふわと浮いて表面に現れ、重いものほど底へ沈んで暗闇に包まれ見えなくなる。欺瞞に打破されるか、打破するか。澱んだ水の中で鳥の夢を見る。

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この世界の実力者は誰なのか弱者に見せつけてやれ。あいつらは自分が一番かわいいんだ。自らを犠牲にしてまで歯向かってはこないだろう。自休戦になれば体力や根性がないのは向こうの方だ。勝機はあるぞ。やれるものならやってみるがいい。現実を直視せずに生きてきた腑抜けに何ができる。

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あいつの顔を潰せばと男は思い込んだ。そうすれば誰も認識できなくなる。あいつの顔を潰すための手段は問わない。元の形が残らないほどにしてやれば、あいつを信用する人間も激減するだろう。俺はあいつの顔を潰してやる。ただし殺さない。生き地獄を見せてやればあいつも黙り込むだろう。

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とある長老が言った。「湖に住んでいても雨粒ひとつのありがたみもわからないようでは、やがて湖が汚れていても気がつかなくなるだろう。その時汚れた水を飲むのは常にお前なのだ。湖も人も気がつかないほど緩やかに死んでいくのだ」

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